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列王記上 12章1~15節 [列王記]

<「あなたの父上はわたしたちに苛酷な軛を負わせました。今、あなたの父上がわたしたちに課した苛酷な労働、重い軛を軽くして下さい。そうすれば、わたしたちはあなたにお仕えいたします。」 (4節)>

「ソロモン王の死後、その子レハブアムが王位に就きました。ソロモン王の時代、苦役や重税が民にのしかかっていたようで、人々はそれを軽くしてほしいと陳情にやってきます。長老たちはやさしい言葉をかける事を勧めますが、レハブ゙アムはこれを退け同世代の友人たちの意見に従います。」と宮本牧師は書きだされる。

王位に就いたレハブアムは、すべてのイスラエル人が王を立てるために集まっているシケムに行った。シケムはエフライム族の主要な町であり、北の10部族が集合するのに適した場所であった。レハブアムは、彼らのプライドを傷つけないように、エルサレムではなくシケムを選んだ。

ネバタの子ヤロブアムは、預言者アヒアから「神がソロモンから国を引き裂き、あなたにイスラエルの10部族を与える」と、言われた事からソロモンに命を狙われ、エジプトに逃れていた。シケムからの遣いが来て、ソロモンが死にその子レハブアムが王位に就き、全イスラエルが集まるので戻るようにと呼び寄せられた。ヤロブアムは、反乱によって神の預言を成し遂げようとするのではなく、神の導きに委ねようとしていた。

彼はイスラエルの全会衆と共に来てレハブアムに言った。ソロモンは王国維持のために、また神殿建築のために、民に過剰な税負担を強い、休みない苛酷な労働を与えた。ヤロブアムは「民の軛を軽くして下さい」と訴えた。それに対してレハブアムは「行け、三日たってからまた来るがよい」と、即答を避けソロモンに仕えていた長老たちに相談した。

彼らは「もし、あなたが今日この民の僕となり、彼らに仕えてその求めに応じ、優しい言葉をかけるなら、彼らはいつまでもあなたに仕えるはずです(7節)」と助言し、王自身が民の僕として仕える事の重要性を説いた。一方、王の友人たちは「民の軛をもっと重くし、ソロモンは彼らを鞭によって懲らしめたが、あなたはサソリで懲らしめるように」と言ったので、レハブアムは自分を誇示する方を選んだ。

三日目に来た全ての民にレハブアムは厳しく答え、彼らの願いを聞き入れなかった。「王は民の願いを聞き入れなかった。こうなったのは主の計らいによる。主は、かつてシロのアヒヤを通してネバタの子ヤロブアムに告げられた御言葉をこうして実現された。(15節)」 王国分裂は、ソロモンの罪に対する神の裁きであり、すべてご計画の中にあったのである。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「半透明の細い付箋をかりそめに貼れば保留にできるものごと  小川和恵」


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