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エゼキエル書  38章10~23節 [エゼキエル書]

<ゴグがイスラエルの地を襲う日、まさにその日に、と主なる神は言われる。わたしの憤りは激しく燃え上がる。 (18節)>

「神はマゴグの地のゴグに対して『お前はわが民イスラエルに向かって、地を覆う雲のように登って来る』と預言されました。象徴的なイスラエルの敵としてゴグは描かれます。さらにこのことは『終わりの日に起こる』と語られます。」と、竹井牧師は書きだされる。

主なる神は、36章ではイスラエルの山々に木を生えさせ、実を結ばせ、町々を建て、人々を増やすと約束された。そして37章では捕囚となった人々がまるで干からびた骨のように打ちひしがれ、絶望しているのを憐れまれ、イスラエルを国として復興する事を約束された。しかし、土地が回復し、国が復興した豊かで平安な国に対して、終わりの日にゴグを筆頭とする多くの国々がイスラエルを雲のように攻め上って来るという預言が38.39章に記される。

「お前は、わが民イスラエルが安らかに暮らしている時、いきり立つのか。お前は北の果ての自分の所から、多くの民を伴って来る。彼らは皆、馬に乗っている大集団、大軍団だ。お前はわが民イスラエルに向かって、地を覆う雲のように登ってくる。そのことは、終わりの日に起こる。私はお前を、私の地に連れて来る。それは、ゴグよ、私が国々の前で、お前を通して自分の聖なることを示し、彼らが私を知るようになるためである。(14~16節)」 主なる神はエゼキエルにこの言葉を告げよと命じられた。

「彼らが私を知るため」と、ゴグのイスラエルへの侵略が神の御計画である事が強調される。「彼ら」とは侵略者たちの事であると思うが、平安になり安心して暮らす中で、神を見上げる事を疎かにするようになったイスラエルの民への警告だともとれる。

「ゴグがイスラエルの地を襲う日、・・・私の憤りは激しく燃え上がる。(18節)」 その日にはイスラエルに大地震が起こる、山々は裂け、崖は崩れ、城壁は倒される。また、人はおのおの、剣をその兄弟に向ける。そして、疫病と流血、大雨、雹、火と硫黄によって彼を裁くと言われる。エジプトに対する災いやソドム、ゴモラが思い出される。

「わたしは自らの偉大さと聖とを多くの国々の前に示す。そのとき、彼らはわたしが主であることを知るようになる。」

毎日、報じられるウクライナの惨状に重なる今日の個所。神による一日も早い解決を祈っている。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「夜になってずっと暑くてフラフープみたいに桃がひろがるにおい 椛沢知世」


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