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ダニエル書  6章1~15節 [ダニエル書]

<ダニエルは王が禁令に署名した事を知っていたが、家に帰るといつもの通り二階の部屋に上がり、エルサレムに向かって開かれた窓際にひざまずき、日に三度の祈りと賛美を自分の神にささげた。(11節)>

「ペルシャツァル王の後に王となったダレイオスに、ダニエルは誰よりも優れた大臣として仕えました。そんなダニエルをよく思わない人たちが、一計を案じダニエルを陥れます。」と鍋谷牧師は書きだされる。

ダニエルはバビロンの国が滅んだ(BC539年)後も、メディア・ペルシャにおいても以前と同じように連合国に仕え、神に仕えていた。バビロンに捕らえ移されエルサレムを後にした67年、ダニエルは既に80歳を越えていた。連合王国を継いだダレイオスは120人の総督を置き、これらの総督から報告を受ける大臣を3人置き、王はその1人にダニエルを任命した。

「ダニエルには優れた霊が宿っていたので、他の大臣や総督の全てに傑出していた。王は彼に王国全体を治めさせようとした。(4節)」 ダニエルに宿す「優れた霊」は、知識と夢を解き明かし、謎を解き、難問を解き、洞察する力があった。彼が傑出していたのは、彼の才能ではなく与えられた御霊によるものであった。

王に重用されるダニエルに大臣や総督たちは妬みを抱き、彼を陥れようと口実を探した。しかし、政務に忠実な彼にその口実を見つけることは出来なかった。それで彼らは「彼を陥れるには、その信じている神の法に関して何らかの言いがかりをつけるほかはあるまい。(6節)」と、考えた。

王国の大臣、執政官、総督、地方長官、側近がうち揃い王のもと集まった。彼らは「ダレイオス王様がとこしえまでも生き永らえられますように」と言うと、自分たち一同が相談した結果、王に次のような勅令による禁止事項を定めて頂きたいという事になりましたと言った。

それは「向こう30日間、王様を差し置いて他の人間や神に願い事をする者は、誰であれ獅子の洞窟に投げ込まれる(8節)」というものであった。彼らは王に署名を求め「これはメディアとペルシャの法律として変更不可となり、廃止されません」と迫った。王はその書面に署名し禁令は発布された。

ダニエルはその事を知っていたが「いつものとおり」、祈りと賛美を自分の神にささげた。「信じる者は慌てることはない。(イザヤ書28章16節)」という言葉のとおり「いつもどおりただ神に信頼し、たとえ禁令に背く行いが見つかろうとも、ダニエルの目は神を見続けるのです。」と鍋谷牧師は結ばれる。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「シャツめくり手術の跡を見せてくる子供めいたる父の表情 布施木鮎子」


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