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エステル記 4章4節~5章14節 [エステル記]

<「早速、スサにいるすべてのユダヤ人を集め、私のために三日三晩断食し、飲食を一切断ってください。私も女官たちと共に、同じように断食いたします。このようにしてから、定めに反する事ではありますが、私は王のもとに参ります。このために死ななければならないのでしたら、死ぬ覚悟でおります。(16節)>

「モルデガイは嘆き続けたのではありません。ユダヤ人たちを救うべく立ち上がります。そしてハタクを通して養女エステルに、王妃の地位を用い、事の一切を王に訴えるように伝えます。」と、木村牧師は書きだされる。

宰相ハマスは、モルデガイの非礼に激怒し、それをきっかけに国中にいるユダヤ人滅亡を企てた。彼は彼らが王の法律に従わない民であると直訴し、合法的に滅ぼす事が可能になる勅書を作る許可を得た。モルデガイはこれを知ると衣服を裂き粗布をまとうと灰を被り、苦悩に満ちた叫び声をあげた。

女官や宦官からモルデガイのことを聞いたエステルは、宦官ハタクにモルデガイに何事があったのか聞いてくるようにと命じた。モルデガイは事の一部始終、ハマスがユダヤ人滅亡を謀っていると伝え、ユダヤ人絶滅の触書の写しを見せた。そして、それをエステルに見せ「彼女自身が王のもとに行って、自分の民族のために寛大な処置を求め、嘆願するように伝言させた。(8節)」。ハタクはエステルに報告した。

しかし、王の警護は厳重で許可なく王に近づく者は、王妃と言えども死刑に処せられる。エステルの返事がモルデガイに伝えられると「他のユダヤ人はどうであれ、自分は王宮にいて無事だと考えてはいけない。この時にあたってあなたが口を閉ざしているなら、ユダヤ人の解放と救済は他のところから起こり、あなた自身と父の家は滅ぼされるに違いない。」と言い、そして、

「この時のためにこそ、あなたは王妃の位にまで達したのではないか。(15節)」と、言った。モルデガイの信仰の言葉、預言の言葉である。彼はエステルが人間的な理由で心配する事を指摘し、自分は王妃であって他のユダヤ人とは違うと考えているが、「あなたも殺される」と厳粛に警告した。

同時にモルデガイは「エステルがいなくても、ユダヤ人救出は神によってなされる」と確信していた。ユダヤ人は選びの民であり、神の真実と約束は存在し、必ず助けと救いは起こると彼は信じていた。ここで神の計画に参与する事を躊躇するなら、エステルとその家族は滅ぼされると警告した。

ルカ書17章「自分の命を救おうと努める者はそれを失い、それを失うものは命を得る」

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「空半分雲南北に棚引きてほがらほがらのグラデーション 壱岐由美子」


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