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雅歌 2章8~17節 [雅歌]

<恋しいあの人はわたしのもの、わたしはあの人のもの、ゆりの中で群れを飼っている人のもの。(16節)>

「エステル記同様、この雅歌にも『神』や『主』という言葉は出て来ません。この書は若い男女の恋愛抒情詩と言われています。きょうの箇所には、愛を若者に求めるおとめの詩が続きます。おとめは『恋しいあの人はわたしのもの、わたしはあの人のものと』言います。」と、木村牧師は書きだされる。 

雅歌は男女の恋愛を歌い上げるため、扱いを巡って古くから議論が絶えなかった。ユダヤ教は「イスラエル民族と神の関係」として、キリスト教は比喩的に解釈して「キリストと教会」を歌う詩であるとした。その他諸説がある。ソロモンの雅歌として作られたとされる。その中身は、花嫁と花婿の詩、娘たちの合唱などが組み合わされる。と解説されている。

「私はシャロンのばら、野のゆり」と歌いだすおとめに若者が「あなたはおとめの中でひときわ美しい」とほめ「他のおとめたちはここではばらを引き立てる茨だ」と応える。その歌声におとめは、「あなたは森の中に立つりんごの木です」と応える。緑の中に赤い実をつけるりんごの木、他の男性は木陰を作る雑木だと。宴の家は愛の家、愛の旗は満たされた愛のしるし。

そして、おとめは若者に愛の誓いを求める。ぶどう菓子やりんご、そして抱擁で恋の病を癒してほしいと訴え、さらに野を駆けるかもしかと雌鹿は恋の使いだから、彼らにかけて愛を誓ってほしいと訴える。「恋しい人の声が聞こえる。」 たとえ遠くにいようとも、その声はかもしかや雌鹿のように、山を越え、丘を飛んでくる。彼はもう戸口に立って、格子窓からのぞいていますと歌った。

おとめは更に「恋人よ、美しい人よ。さあ、立って出ておいで・・・」と彼の代りに綿々と甘い言葉を並べ立てて、恋人のやさしさ、自分への愛の深さを歌う。彼は私のもの、私は彼のもの、恋は私たち二人のものと、男女の愛をおおらかに歌いあげる。

「神はご自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女に創造された。神は彼らを祝福して言われた。『産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ』(創世記1章)」

全文どう読み取るのか、わからないので、S牧師のお話を頂くことになった。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「音のせぬ靴ばかり履き老い深しヒールの靴を捨てる秋の日 西山千鶴子」


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