SSブログ

ヨハネの黙示録  5章1~14節 [ヨハネの黙示録]

<すると、長老の一人が私に言った。「泣くな、見よ。ユダ族から出た獅子、ダビデのひこばえが勝利を得たので、七つの封印を開いて、その巻物を開く事が出来る。(5節)>

「ヨハネは神さまの手に封印で閉じられた巻物があるのを見ました。でもこの巻物を開くにも、見るにも、相応しいものは見つかりませんでした。巻物に記された神さまの御心が分からない。その巻物を開く事が出来るのは、ダビデのひこばえなるイエス様でした。」と、清藤牧師は書きだされる。

囚人として獄中にあったヨハネは、礼拝を一人で献げていたある日曜日「ここに上って来い」という主イエスの言葉を聞いた。5章に入ってもこの礼拝は続けられていた。そこでヨハネは「玉座に座っておられる方の右の手に巻物があるのを見た。表にも裏にも字が書いてあり、七つの封印で閉じられていた(1節)」。そして天使が、この巻物の封印を解く者が誰かと大声で叫んでいた。

ヨハネはローマ帝国の激しい迫害の中でも信徒たちに「神を信頼し、信仰を守り抜くように」と絶えずみ言葉を語って来たリーダーの一人であった。しかし、迫害は治まることなく彼は囚人となり、信徒たちの中には殉教した者もでた。これから教会は、兄弟姉妹はどうなるのか、彼らに問われてもヨハネ自身も分からなくなっていた。彼は巻物の中身を知りたいと痛感したが、誰も開く事は出来なかった。

この巻物を開くにも、見るにも、相応しい者は見つからずヨハネは激しく泣いた。「すると、長老の一人が私に言った。『泣くな、見よ。ユダ族から出た獅子、ダビデのひこばえが勝利を得たので、七つの封印を開いて、その巻物を開く事が出来る。』」と。

「ユダ族から出た獅子」とは、創世記49章で、ヤコブの息子の一人であるユダの家系から勝利をもたらす王が輩出すると預言されている。「ダビデのひこばえ」とは、ダビデの家系は一度絶えてしまったように見えるが、その家系から新たにある人物が現れるという。旧約が預言したユダ族に属するダビデの家系に「約束の救い主(メシア)」が現れて、この封印を開く事が出来ると長老の一人が告げた。

「私はまた、玉座と四つの生き物の間、長老たちの間に、屠られたような小羊が立っているのを見た。(6節)」 ヨハネが見たそれは、神殿にいけにえとして献げられ死んでしまった小羊ではなく、一度は確かに死なれたが、そこから復活された主イエス・キリストを指し示していた。

「七つの角(力)」「七つの目(全地に遣わされる神の霊)」、聖書で「七」は完全数とされる。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「わけありの林檎も剥いてみせましょうひとしく春の裸身となりぬ 春野あおい」


コメント(0) 
共通テーマ:

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。