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サムエル記下 11章1~17節 [サムエル記]

<ダビデはウリヤに言った。「今日もここにとどまるがよい。明日お前を送り出すとしよう」ウリヤはその日と次の日、エルサレムにとどまった。(12節)>

「アンモン討伐の時、ダビデは自ら戦場には行かずエルサレムにとどまっていました。そしてウリヤの妻バト・シェバに目を留め、王の権力を用いて出征中の部下の妻と姦淫を犯したのです。」と、本竜牧師は書き出される。

8.9.10章と戦闘に明け暮れ、絶対的な勝利を成して行くダビデ王が記される。そして11章に入ると、ダビデはアンモン人との戦いをヨアブに任せ、王宮にとどまっていた。ある日の夕暮れ、午睡から起きて屋上を散歩していた時、1人の女性が、水を浴びているのを目に止めた。彼は人をやって彼女がヘト人ウリアの妻であることを知った。その上で、彼女を召しいれた。

その後、彼女は妊娠し、ダビデにその事実を知らせた。その事を知るとダビデはヨアブにウリヤを戦場から送り返すように命じた。水浴するバト・シェバを見て自分を抑えられず王の権威をかさに彼女を召しいれた罪、その罪の行為を覆い隠そうと、ダビデは罪を重ねてしまう。彼は策略によって、ウリヤが生まれた子の父親に見えるようにしようとした。

帰って来たウリヤから戦況報告を受けると、ダビデはウリヤに「家に帰って足を洗うようにと」と、ねぎらいの言葉をかけた。しかし、ウリヤは妻の待つ家には帰らず、主君の家臣と共に夜を過ごした。その事を知るとダビデはウリヤに、自分の好意を受けるようにと改めて勧めた。彼はウリヤに自らの行為を謝罪する気持ちはなく、ひたすら自分の罪が暴かれないようにしなければという思いに満ちていた。

しかし、ウリヤは主君もその家臣も野営しているのに、自分だけが家に帰り、妻と床を共にしたりできるでしょうか「あなたは確かに生きておられます。私にはそのようなことは出来ません」と答えた。ダビデはウリヤと食事を共にして彼を酔わせ、家に帰らせようと謀ったが、それも失敗に終わった。

自分の奸計が失敗したと知ると、今度は彼を最も危険な戦場に送り戦死させることを企てた。その計画を実行するために、ダビデはヨアブにあてて書状を書き、それをウリヤに預けた。ウリヤはそれを戦場のヨアブのもとに急ぎ届けた。ヨアブは王の手紙から、王の考えを理解し、その願いを実現すべく、最も危険と思われる戦場にウリヤを送った。

「町の者たちは出撃してヨアブの軍と戦い、ダビデの家臣と兵士から戦死者が出た。ヘト人ウリヤも死んだ。(17節)」

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「姿見に三人家族で入り込み息子の丈を確かめてみる  竹田伊波礼」


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