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ネヘミヤ記  4章9~17節 [ネヘミヤ記]

<角笛の音を聞いたら、わたしたちのもとに集まれ。わたしたちの神はわたしたちのために戦って下さる。(14節)>

「敵(9節)」からの攻撃に備えて、ネヘミヤは鉄壁の防御を築きたかったに違いありません。けれども、防御と城壁の修復、この両方を同時に進めていくためには、いかんせん人員が足りませんでした。」と高多牧師は書きだされる。

神殿再建工事が進展するに従い、敵の妨害も具体化してきた。サマリア人、アンモン人、ペリシテ人たちは共同してエルサレムに攻め込む構えを見せた。エルサレム城壁強化は彼らの既得権益を失わせるからであった。ネヘミヤたちはそれに対して神に祈り、彼らから身を守り警戒した。しかし「もっこを担ぐ力は弱り、土くれの山はまだ大きい、城壁の再建など、私達には出来ません」と言う声も出た。

ネヘミヤは敵の情報を探り、有効な防御策を立てた。彼らは防御態勢が強化されたことを知って攻撃を取りやめたが、またいつ襲ってくるかわからなかった。そこでネヘミヤは人員の半数を工事に、残りの半数を防備に回した。もっこを担ぐ者は一方の手で作業し、もう片方の手は投げ槍を取った。建築作業をする者は、各自腰に剣を帯びて作業した。ネヘミヤの傍には角笛を吹く者がついた。

彼らは妨害があっても工事を止めなかった。それは「城壁再建工事は神の命じた業であり、妨害は神の計画への挑戦である」と固い信念があったからだ。その信念がイスラエルを一丸にした。

今日は第二次世界大戦の敗戦を覚える記念日である。私達の国では「私達の神は私達のために戦って下さる。」と、真の神を知らず多くの若者が神社参拝し戦地に送られた。56.57年頃、パウロはローマの信徒への手紙13章で「人は皆、上に立つ権威に従うべきです。神に由来しない権威はなく、今ある権威は全て神に依って立てられたものだからです。(1節)」と、記す。

初代教会は「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。(マタイ5章)」という御言葉を基礎に、キリスト者が兵士になるのを禁じた。しかし、コンスタンスチヌス帝(324~337年在位、初代全ローマ皇帝)後の教会は、先のローマ13章をもとに、キリスト者も国家の命じる戦争に従うべしとした。ローマ13章はその後も宗教改革において、1930年代のドイツにおいて、キリスト教、教派の間で論争となった。

教会と国家の在り方、傍若無人に侵攻して来た国と戦わなければならないウクライナのクリスチャンを思う。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「ふーと息の音する八月まひるまに炭酸水が喉からまつすぐ 松原あけみ」


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