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箴言 30章15~31節 [箴言]

<奴隷が王となること、神を知らぬ者がパンに飽き足りる事。(22節)>

「この箇所全体は『数の格言』と呼ばれるものです。21節では4つの耐ええないことが、列挙されます。その事を通して、当時の社会で起こっていた道徳的秩序の混乱や転倒が悲観的に述べられます。」と、木村牧師は書きだされる。

箴言1~29章はソロモンの箴言とされるが、30~31章は「ヤケの子アグルの言葉。託宣」と1節は記す。最初にアグルは「地の果てを定めた者は誰か。その名は何というのか。その子の名は何というのか。あなたは知っているのか。(4節)」と、人の知恵では神を理解できない事を素直に告白する。

「神の言われることはすべて清い。身を寄せればそれは盾となる。み言葉に付け加えようとするな。責められて、偽る者と断罪される事のないように。(5.6節)」 神の言われる事、すなわち、み言葉を通して人間の側からは無理でも神の啓示によって可能になるのだと。

「二つのことをあなたに願います。私が死ぬまでそれを拒まないでください。むなしいもの、偽りの言葉を私から遠ざけて下さい。貧しくもせず、金持ちにもせず、私のために定められたパンで私を養って下さい。飽き足りれば裏切り、主など何者か、という恐れがあります。貧しければ、盗みを働き、私の神の名を汚しかねません。(2~9節)」

主の祈りに通じる。「願わくば、み名をあがめさせたまえ。」 死ぬまであなたを慕いあなたにすべてをゆだねる者にして下さい。「日用の糧を、今日も与えたまえ」 今日の糧で十分なので明日の糧を求める事はいたしません。

「奴隷が王となること。神を知らぬ者がパンに飽き足りる事。憎むべき女が夫を持つ事、はしためが女主人を継ぐこと。」は、耐えられない事だと挙げられる。そして小さな知恵者として、冬のためにパンを蓄える蟻、身を守るため岩壁に住む岩狸、王はいなくとも隊列を組むいなご、王の宮殿に住むやもりを挙げる。堂々たるものとして、退かない獅子、腰に帯した男、雄山羊、誰にも手向かいさせない王が挙げられる。

「増長して恥知らずになり、悪だくみをしているなら、手で口を覆え。乳脂を絞るとバターが出てくる。鼻を絞ると血が出てくる。怒りを絞ると争いが出てくる。(32.33節)」と、怒る者を忠告する。

「神と隣人に仕える歩みを続けてゆく先に、この世が神によって創造され良しとされた世界へと回復させられて行くのです。」と木村牧師は、戦争止まない世、それでも光をみて結ばれる。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「キッチンの鼻歌うらみつこなしで別れませうと繰り返す妻 千名民時」


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