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ヨハネの黙示録  2章12~17節 [ヨハネの黙示録]

<だから、悔い改めよ。さもなければ、すぐにあなたのところに行って、わたしの口の剣でその者どもと戦おう。(16節)>

<ベルガモンの教会の周りには、多くの偶像がありました。他の信仰の誘惑も少なくなかったようです。教会の中にも別の信仰に心惹かれてしまう人たちがありました。イエス様はその人たちに悔い改めるよう求められますが、悔い改められない時にも、イエス様の口の剣、つまりイエス様の言葉で戦い守ってくださるのでした。」と、清藤牧師は書きだされる。

3番目の教会ベルガモンは多くの神殿や図書館で有名な町である町を見渡す丘には、ゼウス神を崇める巨大な祭壇があった。様々なギリシャ神話の神々を祀る神殿や祭壇があった。そこで「そこには、サタンの王座がある」と、ベルガモンに住む天使に書き送れと命じられる。ベルガモンについてそう記されるのは、皇帝礼拝と関係がある。

「主の忠実な証人アンティパス (13節)」は、ローマ皇帝を「主にして神」と拝むように強要されても屈する事がなく、そのために殺されてしまった。しかし、そんな中でもベルガモンの教会は固く信仰にとどまり立ち続けていた。しかし、サタンは別の方法でさらにベルガモン教会を誘惑し続けていた。

「しかし、あなたに対して少しばかり言うべきことがある。あなたのところには、バラムの教えを奉ずる者がいる。バラムはイスラエルの子らの前に躓きとなるものを置くようにとバラクに教えた。(14節)」 バラクとバラムは民数記22章に登場する。バラムはイスラエルが約束の地に入る前、モアブの女性を送り、異教の神々を拝むように仕向け、不道徳な行いに誘った。その結果イスラエルに神の裁きが下った。

この時のベルガモンにも同じような誘惑があった。それは例えば「偶像に捧げられた肉を食べさせる」事であった。これは、異教の神々への礼拝や皇帝礼拝に伴う祭儀的な食事参加する事に繋がる行為であった。この町の宗教的な祭りに、他の人々と一緒になって参加する事への誘いであった。 ベルガモンの教会にはそれをいいのではないかという者もいた。ジェスチャーに過ぎないと。

これは私たちへの警告である。Uさんは子供会で祭りの参加を促され、宗教を理由に断った結果、なんだか付き合い辛くなったと言っていた。他の人々は神社を心から信じているわけでなく、それほど頑なにならなくてもと思うが、そうして戦時下のクリスチャンは引きずられていったのだろう。

しかし、この町で生き延びなければならぬ。ベルガモンの教会はずるずるとタガを緩めて行った。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「ひと気ないオフィスの自販機 落下する水は誰かの伝言のよう 鈴木精良」


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