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詩篇 51篇3~21節 [詩編]

<神よ、わたしを憐れんでください。御慈しみをもって。深い御憐れみをもって、背きの罪をぬぐって下さい。わたしの咎をことごとく洗い、罪から清めて下さい。 (3.4節)>

今日の祈祷会は第十戒「隣人の家を欲してはならない」を学ぶ。日本基督教団石巻栄光教会の川上直哉牧師著「ポスト・フクシマとコロナの時代に」と、題された記事に導かれて学んで行く。

「口語訳で『むさぼってはならない』とあります。『むさぼり』という罪、聖書の中にその罪と結末を捜すなら、詩篇51篇が思い出されます。ダビデがバト・シェバに通じたので預言者ナタンがダビデのもとに来たときの歌です。」と書き出され、サムエル記下11.12章の出来事を記される。「むさぼり」の実例が、この物語のダビデによって明示される。

「欲望」は、自分でも気づかず、人には見えないかもしれない。それが「むさぼり」だと気付かないので、問題を引き起こしても、逃げ切ろうと画策する。そしてついには王の地位を利用してウリヤを激戦地に送り戦死させた。詩篇51篇は、悔い改め罪からの回復を願うダビデの祈りの歌である。

次に、全世界が向き合っているコロナのパンデミックと「むさぼり」について記される。パンデミックによって社会が激しく動揺していると指摘される。そして、この動揺は「もっと、もっと」という欲求が、「私たちをとんでもない所まで連れて来てしまった。今、私たちは茫然としている自分たちを見ているのだと思います」と、記されている。

次に原子力と「むさぼり」については「福島第一原子力発電所の爆発事故の後『ポスト・フクシマ』という時代を生きていたはずの私たちは、『むさぼるな』という神の戒めの声をはっきりと聞いてきたのではなかったでしょうか。」と書き出され、マーシャル諸島共和国の、核のゴミを集めてコンクリートで固めた「ルニット・ドーム」が、気候変動により海面上昇が起こり、崩壊し始めていると伝えられた。

そして「原発は原爆と表裏一体です。『もっと、もっと』という欲望が、核エネルギーを人類の手元に引き寄せ、その過程で太平洋の島々に、矛盾と不条理をしわ寄せしました。でも、私たちはそれに気づかず、安全で快適な生活を『もっと、もっと』とむさぼります。そして原発がその立地町村を引き裂きながら建てられたのです。2011年3月12日から15日、原発は爆発しました。」と記される。

「私の内に清い心を創造して下さい」と、自分一人でなく兄弟姉妹と共に祈ることが、今求められる。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「ひと日毎未知なる時間を生きているあなたの知らないわたしの時間 西田美智子」
 聖書

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