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ルツ記 3章1~18節 [ルツ記]

<ルツは「言われる通りにいたします」と言い、麦打ち場に下って行き、しゅうとめに命じられたとおりにした。(5.6節)>

ルツとの暮らしを続けるなか、姑のナオミはルツに「私の娘よ、私はあなたが幸せになる落ち着き先を捜していました。あなたが一緒に働いてきた女たちの雇い主ボアズは私たちの親戚です。(1.2節)」と話し出した。そして、体を洗い香油を塗り、肩掛けを羽織り、今晩麦打ち場で大麦をふるい分けるボアズが、食事を済ませ休む時、彼の側へ行き、その衣の裾で身を覆って横になるようにと続けた。

麦打ち場は戸外にあり、収穫された麦を見張るため、この日、ボアズは夜通しの番をする日であった。ナオミはルツの再婚は望めないと思っていたが、彼女がボアズの畑に導かれた事を聞き、彼がナオミの死んだ夫の土地を買う権利のある者の一人だと知った。ナオミはこの日を待っていたのかも。

ルツはナオミの言葉に従い、麦打ち場に下り、山と積まれた麦束の端に身を横たえているボアズに忍び寄り、彼の衣の裾で身を覆って横になった。夜半になって寒さに目覚めたボアズは、女が足もとに寝ている事に気付いた。驚くボアズに「私はあなたのはしためルツです。どうぞ、あなたの衣の裾を広げて、このはしためを覆って下さい。あなたは家を絶やさぬ責任のある方です。」とルツは言った。

ボアズは「私の娘よ。どうかあなたに主の祝福があるように」と言った。そして、ルツに心配する事はない、自分はナオミの土地を買い戻す権利を持つ者だが、自分より近い買い戻しの権利を持つ者がいる。彼がその役目を果たすなら、それでいいでしょう。しかし、彼がそれを望まないなら、「主は生きておられます。私が責任を果たします。」と続けた。

申命記25章には「人が子を遺さずに死んだ場合は、買い戻しの権利のあるものがその妻を娶り、死んだ者の名を残すように」と定められている。ナオミが夫に遺された土地はルツの夫であるマブロンのものであり、つまりルツにはボアズに買い戻しを要求する権利があったという事になる。

O牧師は「ボアズは本当に誠実な人です。妙な噂が流れないように、夜明け前に起きて、ルツを自分の家に帰しました。そればかりでなく、彼はルツの肩掛けの中に大麦6杯を量ってそれを彼女に背負わせます。」と話された。

夜明け前に帰ったルツは全てナオミに話した。「わたしの娘よ、成り行きがはっきりするまでじっとしていなさい。あの人は今日中に決着が着かなければ、落ち着かないでしょう。」とこたえた。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「その温きからだ寄せきて寝なさいと深夜一時に猫は言ひくる 三好くに子」


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