SSブログ

ルカによる福音書 4章31~44節 [ルカによる福音書]

<しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせなければならない。私はそのために遣わされたのだ。」そして、ユダヤの諸会堂に行って宣教された。(43.44節)」>

「イエス様は、男性を苦しめていた汚れた悪霊を一喝して追放し、シモンの姑を苦しめていた高熱も同様に一喝して熱を去らせました。癒しの噂は周辺一帯に広まり、イエス様の周りには多くの人々が集まるようになりました。」と、2004年1月、信徒の友「日毎の糧」講解、東若山教会阿部倫太郎牧師は書きだされる。

ガリラヤで伝道を始められた主イエスは、まずお育ちになられたナザレの村に入られた。そしてご自身が救い主である事、預言の成就として救いをもたらす事、すなわち福音を語られたのだが「会堂内の人々は皆憤慨し(28節)」拒絶した。彼らは「イエスを町の外へ追い出し・・・山の崖まで連れて行き、突き落とそうとした。しかし、イエスは人々の間を通り抜けて立ち去られた。(29.30節)」

そして、ナザレの北ガリラヤ湖北岸の町カファルナウムに入り、安息日に人々を教えておられた。人々はその教えに非常に驚いた。その言葉に権威があったからである。その会堂に悪霊にとりつかれた男がいて「ああ、ナザレのイエス、かまわないでくれ、我々を滅ぼしに来たのか。正体は分かっている。神の聖者だ。」と叫んだ。その叫びは彼の中に居座る悪霊から出たものである。

主イエスは人々を救いに来られたのだけれど、しかし、人々は耳を傾けつつ、主イエスが自分たちを裁きに来た、自分たちの平安を揺るがす者かもと疑ってもいた。「神の子キリスト・イエスを否定する心、それはあなたの中に住む悪霊がそう思わせているのです。今も昔も同じです。」と、K牧師は話された。主イエスは悪霊に「黙れ」と言われると、その人を倒して悪霊は立ち去った。

人々は主イエスの力に驚いた。その教えだけでなく、行われる業に彼らは権威を認めた。自分の人生に、主イエスが新しい働きをされる事を知り受け入れた。その噂は辺り一帯に広まった。

主イエスがそこを立ち去り、シモンの家に入られると、そこには姑が高熱で苦しんでいた。「人々は彼女のことをイエスに頼んだ。イエスが熱を叱りつけると、熱は去り(38節)」 姑は主イエスをもてなした。悪霊の時同様、言葉で力を示された。こうして病に対しても権威をもっておられた。

日が暮れると、次々に病を持つ人々が主イエスのもとにやって来た。人々は主イエスをこの町に引き留めようとしたが「他の町にも神の国の福音を告げ知らせなければならない。私はそのために遣わされたのだ。」と言われた。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「家で待つ子はないけれど子袋のベビーカステラひとつ購う  藤田千鶴」


コメント(0) 
共通テーマ: