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エズラ記  4章1~24節 [エズラ記]

<しかし、ゼルバベルとイェシゥア、他のイスラエルの家長たちは言った。「私達の神のために神殿を建てるのは、あなたたちにではなく、私達に託された仕事です。ペルシャの王キュロスが命じたのですから、私達だけでイスラエルの神、主のために神殿を建てます。」(3節)>

北イスラエルがアッシリアに滅ぼされた(BC722年)、他の地域から移住させられた人々の子孫(後のサマリヤ人)たちは、バビロンから帰還した人々がエルサレムに神殿を再建すると聞いて、彼らのもとに来た。彼らはイスラエルに移住させられ、先祖が礼拝する神々とともに、イスラエルの神をも礼拝する混淆宗教に陥っていた。その人々が「私達も同じ神を求めているから、神殿再建に加わりたい」と、申し出た。

その申し出を、イスラエルの指導者たちは断った。彼らがたとえイスラエルの神を求めていても、多神教の彼らと共に神殿を建てることは出来なかった。彼らが神殿を拝するようになれば、様々な偶像が持ち込まれるに違いなかった。しかし申し出を拒否した途端、再建阻止が彼らによってはかられた。

クセルクセス王の治世の初めには、ユダとエルサレムの住民に対する告訴状が書き送られた。また、アルタクセルクセス王(465~424年在位)の時代には、すでに神殿が再建されていたが、なお妨害は続き、彼らは王に書簡を書き送った。その内容は「ユダの者を、今のままで放置していたら、彼らの反逆により王の名誉も土地も失う事になるでしょう。」というものであった。

アルタクセルクセス王は、ユダヤ人たちの過去を調査させ、書状の内容を事実と断定した。王は経済的損失、権威の低下、領土の損失を恐れていたので、訴状の内容を認めた。その時から、エルサレムの神殿工事は16年間中断された。それはダレイオス王の治世2年にまで及んだ。

神殿再建の協力を申し出たサマリア人たちは、純粋な思いがあったのかもしれないが、仮にそうであっても、多神教の人々が関わることで、偶像礼拝に陥ったり、霊的にダウンするリスクは十分にある。知恵者と言われたソロモンは多神教の多くの妻から影響を受け、ユダを崩壊させたと言われている。

K牧師は話された。「神礼拝において決して妥協してはなりません。神の御心は何か、何が神に受け入れられる事なのかを弁える必要があります。そのためには、絶えず神を礼拝する中で、自分自身が変えられ続ける必要があるのです。」と。

神殿再建は中断させられた、があきらめず祈り続ける。主の御心ならその時が与えられる。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「台風の進路をおもふ雨上がり八日あまりの月のかかれる 山縣みさを」


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