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マルコによる福音書 14節12~31節 [マルコによる福音書]

<そしてイエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。」(24節)>

「最初の聖餐式は、弟子たちの裏切りが告げられる中で行われました。主イエスはパンを取りそれを裂いて『取りなさい。これはわたしの体である。』と言われ、弟子たちにお渡しになりました。そして続いて杯を弟子たちにお渡しになりました。主はご自身を裏切り見捨てていく者のためにも、この食事を用意されたのです。」と、横井牧師は書きだされる。

一同はパンとぶどう酒による聖餐式を終え「賛美の歌をうたってから、オリーブ山へでかけた。(26節)」 一同はエルサレムの市街を出て、谷を越えた向こう側にあるオリーブ山に向かわれた。そこには彼らがいつも夜を過ごしていたゲッセマネの森があった。足元の暗くなった夜道を歩きながら主は「あなたがたは皆わたしにつまずく(27節)」と、注意を促された。

聖書によく出て来る「つまずく」は、主イエスに従っていくことができなくなること、信仰を失ってしまう事、信仰における挫折を意味する。12人の弟子全員が主イエスに従っていくことができなくなる、彼らが信仰を失ってしまうとあらかじめ告げられた。それは神のご計画であった。「万軍の主は言われる。羊飼い(主イエス)を撃て、羊の群れ(弟子たち)は散らされるがよい(ゼカリヤ書13章)」

弟子たちの躓きの背後には、父なる神が主イエスを撃つという神の御業があることを主イエスは示される。弟子たちの躓きをも包み込んで進む神のご計画が、ここを読む者にも知らされる。

ゼカリヤ書の続きは「私は、また手を返して小さいものを撃つ。この地のどこでもこうなる。と主は言われる。三分の二は死に絶え、三分の一が残る。この三分の一を私は火に入れ、銀を精錬するように精錬し、金を試すように試す。彼がわが名を呼べば、私は彼に答え『彼こそ私の民』と言い、彼は『主こそ私の神』と答えるであろう。」 神は真の神の民の再結集をご計画されている。

皆がつまずく、と言われる主にペトロは二度、「たとえご一緒に死なねばならなくなっても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません。」と、力を込めて言い張った。皆も同じように言った。イエスは言われた。「はっきり言っておくが、あなたは今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう(30節)」と、ペトロの裏切りの時間まで特定して言われた。

ペトロは自分ならできると自分の力や精神にこだわり、躓いてしまう。

今日の短歌 短歌誌「塔」より

「『国境にロ軍十九万人』梅を包みし去年の新聞 鈴木和子」


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